さて今回も中国ライブコマース「淘宝直播(タオバオライブ)」の、ある人気ライバーのインタビューを見ていこう!
みんな最初は普通の人だよ。有名人でもないし、どこにでもいそうな感じの普通の。でもある日を境に、一挙に抜きに出る、これは広く”成功原則”にも当てはまりそうな内容だ。見てみよう。
目次
淘宝直播(タオバオライブ)とは?
アリババ運営の「タオバオ」のライブコマースサービス。2016年4月開始。
詳細は以下記事をご参照ください!
口紅のお兄さん
淘宝直播(タオバオライブ)の人気ライバー、本名は李佳琦(リージャーチー)さん。
イケメンですね(^^♪
ネットでは「口紅のお兄さん」と呼ばれています。
そのニックネームの由縁は、以下の画像を見て頂ければ、お分かりになるでしょう。
そうなんです、この方は男性ですが、自ら口紅を塗って試しながら、ライブコマースで口紅販売を行う人気ライバーなのです!
一度のライブで、なんと最大353万本もの口紅を販売した実績を持っています!
元月収6000元のサラリーマン
もともと彼は、わずか月収6000元(約96,000円)の化粧品の販売員でした。
彼の声を聴いてみましょう!
「僕が以前、化粧品を販売していた頃、実際とても幸せでしたね!毎月6000元の給料をもらって、毎日18時に帰宅して、友人と麻雀し、カラオケに行き、飲みに行き、深夜にようやく家に戻り就寝、翌日は12時に出社というサイクルでした」
しかしある縁によって「ライブコマース」と出会います。これが彼の人生を変えます。
そして一気に「プライベートが全くない」人になるのです。
1年365日・ライブ放送389回
その後、李佳琦さんは販売員を辞めて、上海に移住します。
上海に来てからの3年間は、一度たりともバーに行ったことがないそうです。
つまり3年間の全ての時間・毎分毎秒を「ライブ放送」に費やします。
一体どのようなサイクルだったのでしょうか?
毎日夕方19時にライブ放送開始、そのまま通しで深夜1時まで。ライブ放送終了後、商品の棚卸や出荷、朝方4時に就寝。翌12時~17時までは選品、当日ライブへの準備です。
さらに週末も祝日も一切ありません。上記サイクルが365日続くわけです。
そして365日で、なんと389回のライブ放送(1日2回放送含む)をする、という大記録を達成します。
ストイック過ぎる生活
もちろん389回のライブ放送をするだけでは全然足りません。
一般的なライバーは、放送終了後はリラックスし、ご飯を食べて、寝てしまうことが多いのですが、李佳琦さんは違います。
6時間ぶっ通しでのライブ放送終了後に、休みなくチームメンバーとの会議で、当日内容を振り返ります。
・一番売上が良かった商品はどれか?
・どの商品が人気があって、どの商品が人気がなかったのか?
・そしてそれは何故か?
毎日このフレームワークにしたがって、きっちりと反省・振り返りを毎日行うのです。
んーーーーストイック!!
しかしこのPDCAを高速回転できる思考は、成功者に共通しているマインドのような気もしますね。
1回のライブ放送で口紅を189本試す
女性なら皆お分かりになる(?:筆者も男性ゆえ)でしょう、普通口紅を1日に数回塗るだけで、唇が痛くなります!
しかし!李佳琦さんは、何と1回のライブ放送(約6時間)で189本もの口紅を試したのです。
もちろん全てを、自らの唇に塗ります。
ライブ終了後、さすがに唇の感覚が全くなかったといいます。歯医者で麻酔を打った時のような感覚ですね。
しかし、それでも彼は1日たりとも、ライブ放送を休みませんでした。
行動の源泉は何か?
それは「恐怖」だと言います。
以下、口紅のお兄さんの言葉です。
「タオバオライブは毎日約10,000回放送されています。もちろん面白い放送も多いのです。なので私が1日でも休んでしまって、ファンが残りの9,999の放送へ行ってしまったら…?次の日には誰も視聴者がいなかったら…?、なんてことをいつも思っています」
一度動き出した歯車は止めてはならない。
高熱が出てしまった週も、なんとか化粧で顔色をごまかしながら、放送を続けます。
不眠不休で40時間連続で働いたことも。
上海に来てから、李佳琦さんは一度も街へ繰り出すことも、友達と遊ぶこともありません。
成功の代償
それは孤独です。
しかしそれは同時に、この世の真理なのかもしれませんね。
私たちは多くを捨てて、失って、初めて莫大な何かを得ることが出来るのかもしれません。
今回の内容は以上です。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
どんな人なんだろう?