フレッシュなニュースが届いた、2019年5月に中国SNSの話題を独占した超ヒット中のドラマがあるというんだ!
嬉しいだろう(俺も嬉しい)。史実をベースにして作られたサスペンスドラマで、覚せい剤を村ぐるみで大量生産した汚職事件。とにかく毎回ハラハラドキドキするようだぜ!
目次
2019年上期超ヒットドラマ「破冰行動」
SNSの話題を独占
中国のSNS
・微博(中国版Twitter)
・抖音(TikTok)
・知乎(中国版Yahoo知恵袋)
・豆瓣(ドウバン:本・映画・ドラマに特化したSNS)
で2019年5月の話題は「破冰行动」が独占しました!
微博では#破冰行动#のトピックが20億回も閲覧されています!!
また豆瓣の評価は8.2と高得点。
「破冰行動」の意味
ここでいう「冰(ビン)」とは「冰毒(ビンドゥー)」を指しています。「冰毒」とは、中国語で覚せい剤のことです。
つまり
・「破冰」とは、覚せい剤を取り締まる
・「行動」とは、プロジェクト/ミッションを意味するので
覚せい剤を取り締まる一大プロジェクト、という意味になります。
実話をベースに制作
本作品がヒットしている背景には、ストーリーが実話に基づいている点でしょう。
6年前の2013年12月29日に広東省のある小さな村で起こった驚くべき事件です。
詳細はあとで記述しますが、マジでしびれますよ!!ハリウッドが欲するほどのストーリー性に満ちています。確かにこれが元ネタなら、大ヒットは分かりますね。
読めない展開、目が離せない
冒頭は物語のエンディングから
ドラマの第1話冒頭、いきなり多くの警察がある村を包囲し、突入するシーンから始まります。
本シナリオのアウトラインですが、街ぐるみで覚せい剤の製造・密売を行い、さらに公安当局も賄賂を受領し、加担していくものです。
その後裁判のシーンとなりますが、公安の中心人物は300万元(約4,700万円)もの賄賂を受領したという証言があります。よって利害関係が複雑に絡み合い、人間関係もややこしいのです。
全員悪役
このドラマを数話見れば気が付くことは、このドラマには正義の味方が一人もいないということです。
現実社会において、正義を振るうことが必ずしもその人の「メリット」になるとは限らない、このあたりもリアルな描写ですね。
黒幕は誰なのか
公安当局もグルになって推進していた覚せい剤密売の一大プロジェクトですが、なぜ、こんなにも早く漏れてしまったのか。
誰が300万元の賄賂を手にした中心人物なのか。ここが物語の最大の争点となります。
それでは次章では実際の事件の概要を見ていきましょう。マジでしびれます。
実話”12.29专项行动”
小さな村「博社村」
2013年12月29日、広東省の警察3000名が、ある小さな村(博社村)を包囲します。
「雷霆扫毒“12.29专项行动”」(大規模覚せい剤一斉取締”12/29特命プロジェクト”)です。
博社村とは、実際に広東省汕尾市陸豊 (陆丰)にある、敷地面積20㎢、人口1.4万人程度の小さな村です。
そこには何と…
・覚せい剤製造グループ:18組
・覚せい剤製造工場 :77棟
・覚せい剤(完成品) :2925kg
・覚せい剤(原料) :23トン
があり、同時に182人もの逮捕者が出ました。「12.29专项行动」は成功裏に幕を閉じたのです。
驚くべきことに、ピーク時ではこの村で、中国全土の約40%の覚せい剤を製造!!
村の地形は複雑で、通常、外地の人間は立ち入ることがありませんでした。
2019年1月 幹部が死刑執行
2019年1月17日、博社村支部書記長の蔡東家(ツァイドンジャー)氏を死刑に処しました。
事件発覚から約5年、このアジア最大の覚せい剤事件の幕が閉じたのです。
こんなスケールの事件が実際に起こったのですね。
魅力ある”クセのある”俳優陣
吴剛(李維民・役)
広東省の覚せい剤取締公安の局長。しかし汚職に大きく関わっている。全て隠密慎重に行動し、全くの痕跡を残さない。
王劲松(林耀東・役)
いつも金縁の眼鏡をかけており、村の中で権力を掌握している(村民の生死を決定できる)大人物。
任達華(趙嘉良・役)
謎の香港商人。全ての局面において用意周到・完璧に対応し、隙がない。
黄景瑜(李飛則・役)
覚せい剤取締の新米刑事。正義感に燃えている。しかし、ある覚せい剤売買の現場に居合わせてしまい。。。
うーん、超面白そうですね!!
韓国映画のリメイク、レオナルドディカプリオ主演の「ディパーテッド」を思い出しました。
本日の内容は以上です。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
キターー!久しぶりのドラマ!