上海で「上海式コーヒー(本帮咖啡)」が密かなブームになっているらしい。一部ではスタバよりコアなファンがついているとか。

“上海式”って何だろう?

そのあたりは後でまた見ていこう。ご主人の想いやバックグラウンドとともに味わい深いコーヒーの物語のはじまりはじまり~

南開大学卒・上場企業の元社長・60代オーナー

上海のあるデパ地下に、
・60代
・天津の名門大学「南開大学」出身
・上場企業の社長を退任した

ご主人がたった一人で運営する小さなカフェがあります。敷地面積はわずか10㎡・席数は3席のみ。

売りは「上海本帮咖啡(上海式コーヒー)」

店名は「嘿咖啡(Hey コーヒー)

上海のカフェランキングで上位をキープ、スタバよりも一部では人気があると今話題のカフェです。

まさか自分がカフェをオープンするなんて

この小さなカフェは、コーヒー作り・ウェイター・レジ・皿洗い、店の運営をご主人たった一人で切り盛りしています。

ビジネス界のエリートを突き進んだキャリア、上場企業の会社経営をリタイア後、よもや小さなカフェの経営をすることになろうとはご自身でも想像していなかったようです。

ご主人は以下のように回想します。
「小さなころから父の影響もありコーヒーを飲んでいた。もう40年以上も飲んでいることになる。コーヒーは本当に奥が深い、飲めば飲むほど、その深みを感じ取ることができる。しかしまだ自分自身で「これだ!」と納得いくコーヒーには出会ったことがない。だから自らその味を探求するために、カフェをやることにしたのだ。構想は10年くらいかけた」

カフェをオープンすることは、ご主人の兼ねてからの想いであり、大好きなことでもあったのです。

2017年12月にひっそりとオープン。オープン日より今までずっと一人で、コーヒーを作り続けています。

全て独学で学んだ

南開大学経済学専攻のご主人には、エスプレッソマシーンの操作方法さえも未知なるものでした。

一度も体系立ててコーヒーについて学んだ経験はなく、自らの好きが高じて、独学でコーヒーを作っています。

・ミル:NANOCAFE K30(ドイツ製)
・エスプレッソマシン:LAMARZOCCO(イタリア製)

を使用しています。

ご主人こだわりメニューのご紹介

さてここからは、本店の看板メニューでもある「上海式コーヒー」とともに、その他こだわりメニューを紹介していきますよ!

上海式コーヒー(本帮咖啡)

最も注文される人気のコーヒーが、看板メニューである「上海式コーヒー」です。

上海出身の方からすれば「懐かしい味」、中身は3層で出来上がっています。
・エスプレッソ
・ヨーグルト
・酒酿(甘酒の粕のような米の発酵食品)

完全にオリジナルのコーヒーですね。

正しい飲み方(≒食べ方)は、決してかき混ぜないこと。まるでスイーツのようにスプーンですくって食べます。ヨーグルトと酒酿を半々くらいすくい、エスプレッソにつけて食べるのです。

エスプレッソソーダ

エスプレッソにライム果実とソーダ水を加えます。アメリカーノのライムソーダ版ですね。

一点だけご注意点、エスプレッソソーダは2杯一緒に買わなければならない点をご留意ください。

アイスコルタード(マキアート)

コルタードとは日本ではあまり聞きなれないコーヒーの名前ですが、エスプレッソとスチームミルクを1:1でつくるカナダで定番のメニューのようです。

近い概念にマキアートがありますが、マキアートとは本来、エスプレッソにフォームミルクを大さじ3杯ほど加えたものを指すようです。スタバでいうマキアートとは異なりますね。

話を戻しますが、コルタードとは上記のように作るため「アイス」が難しいのです。氷や水を加えるとエスプレッソの味が薄まってしまうからです。そこでご主人は工夫をしました。

それは…、エスプレッソで氷を作る!という斬新な製法です。ここにスチームミルクを加えて、エスプレッソを溶かします。

そうすることによってエスプレッソの本来の風味を損なわずに「アイスコルタード」を作ることを実現しました。

DIYコーヒー

とても面白いアイデアですね。DIY(Do It Yourself)の概念をコーヒーのテイクアウトにマッチングさせました。この小瓶には淹れ立てのエスプレッソの原液が入っており、真空パックされています。

ここにお湯を加えればアメリカーノ、ホットミルクを加えればラテになります。

またご主人は大変気さくで、上記のように無料でコーヒーの試飲もさせてくれますよ。

以上、元社長のご主人が60代を迎えてから、たった一人で一から作り上げたカフェも今年で3年目。行列が絶えることはありませんね。

是非、皆さんも上海に行かれた時は「上海式コーヒー」を味わってみてはいかがでしょうか。

店舗情報

店名 嘿咖啡 HEY Coffee
平均 21元(約330円)
住所 金陵东路500号亚龙国际广场地下1层
電話 13301625972
営業時間 09:30-18:00

 

本日の内容は以上です。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!