えーと、そこ、そこの君!中国SFの「三体」って知っているかね?

すんません、初耳っす…

トレンド情報はしっかりと抑えておくべきだよ、キミ!「三体」といえば、今日本の書店で何冊も増刷がかかるほどの人気を博している小説だ。中国人作家の描くSF小説、という珍しい分野も要チェックやで!

中国SF小説「三体(サンティ)」概要

SF作家劉慈欣(リュウ・ツーイン)氏の長編SF小説。

古典ニュートン力学にある「三体問題※」をを題材として巧みに取り込んでいます。
(※万有引力による天体相互に作用する力・重力環境下における3点以上の力学作用はどのようになるか?という、非常に難しい科学的な問題点です…><)

3つ以上の恒星(≒太陽)からなる恒星系を、多重星系と呼ぶそうですが、
3つの恒星からなる、銀河のとある三重星系には、生きと滅びを繰り返す三体星人がいて、その中の最も新しい世代の三体星人は、地球文明の科学技術より数倍先端なものを有している、という設定です。

三体星人の住む惑星は、上記3つの太陽の引力により、かなり乱れた軌道を取ります(昼夜の時間帯が一定でない、恒星に近づきすぎると灼熱になり、遠すぎると氷河期を迎えるなど)
そしてもし一つの恒星が惑星を捕まえて、それをその恒星に回らせたら、三体星人はしばらく穏やかな発展期を迎えることができる。

そして地球という惑星に興味を持つ…という展開です。

11年遅れで日本出版・そして大ヒット!

先日「千と千尋の神隠し」が原版の日本公開から実に18年越しで、中国で初封切になり、「トイ・ストーリー4」を超える超ヒットとなったとお伝えしました!

今回はその逆パターンですね。
中国発売(2008年1月)よりおよそ11年越しで、日本発売(2019年7月)!
既に増刷を繰り返す異例のヒットとなっています。

日本版「三体(サンティ)」は、2019年7月4日に、
・光吉さくら氏と
・湾仔(ワン・チャイ)氏と
・大森望氏の共訳で、
早川書房から出版されました。値段は2,052円(約130元)。

本体価格は中国版よりやや高いものの、7月4日の発売当日に「三体」はアマゾンランキング1位に躍り出て、発売2日目に共訳者の1人である大森望氏がSNS上で、3刷目の増刷が決定したと発表。
さらにその後、発売の同週に、早川書房からは正式に「大幅増刷(=10刷)」のアナウンスが出ています。
(「三体」の初版部数は1万部、2刷-10刷目で部数計は+7万6千部が既に決定済)

小島秀夫氏ほか 絶賛のコメント

人気ゲーム「メタルギアシリーズ」などで知られる有名なゲームクリエイターの小島秀夫氏は、自身のTwitter上で以下コメント。

“劉慈欣著「三体」を一気読み。いやはや、久々にスケールの大きな本格SFに触れる。題材的には、僕ら世代の接触物だが、歴史的背景と科学知識、文学的センスで、唯一無二のSF文学として際立っている。「神狩り」とか、「幼年期の終わり」や「果てしなき流れの果てに」を連想する。劉慈欣氏、同い年なの”

帯では「普遍性と、娯楽性、そして文学性の、まさに『三体』の重力バランスの絶妙なるラグランジュ点でこそ生まれた、奇跡の『超トンデモSFだ』」と絶賛しています。

映画監督の入江悠氏
「驚天動地の人類史網羅SF。膨大な知識に裏づけされたこの凄まじい想像力は事件だ」と評しています。

SF作家の川一水氏
「この作品を読んで、ジェイムズ・P・ホーガンとロバート・J・ソウヤーの作品を中華鍋で炒められたようだと感じた」とコメント。

異例のアジア市場での大ヒット

劉慈欣(リュウ・ツーイン)はアジア市場へはあまり期待視していませんでした。

一方で、北米や欧州など英語圏では今までもヒットしており、ある書籍の英語版と電子版も含め150万冊を記録していますが、しかし同じ内容でも、アジア圏には何故か「受け入れられない」現象が続いていました。

例えば、韓国版「三体」は初版部数がなんと400部のみです!4000部ではなく400部ですからね!
この原因については劉慈欣氏ご本人も「理由がよくわからない」そうです。

そして今回、念願のアジア市場・日本における大ヒット!ようやく、成果を得ることができました。

「三体」は全3部作

今回の日本版「三体」は全3部作の第1部です。その後の2部作の日本語版の出版の情報はまだ出ていません。
・「三体」
・「三体Ⅱ 黒暗森林」
・「三体Ⅲ 死神永生」

と続きます。

物語は
地球人類文明と三体文明との交流
両文明の生死を賭けた戦い
とさらに加速していきますよ!

 

本日の内容は以上です。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
(引用元記事:http://news.cctv.com/2019/07/10/ARTIENhPigGtig1WN31YKGWy190710.shtml